カーポートと建ぺい率の関係とは?緩和条件も解説します!

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カーポートと建ぺい率の関係とは?緩和条件も解説します!

新しく住宅を建てる際には多くの方が駐車場を作られます。
駐車場を作る際にカーポートを作られる方もいらっしゃるでしょう。
カーポート建てる際には、建ぺい率を意識する必要があります。
そこで今回はカーポートと建ぺい率の関係と緩和条件について解説します。
ぜひ参考にしてみてくださいね。

□カーポートとは?

「駐車場を建てる予定はあるけど、そもそもカーポートって何?」
このように思われている方もいらっしゃるでしょう。
カーポートとは、柱と屋根のみの構造を持った駐車場のことで、屋根付きの駐車場です。
ちなみにガレージは車庫のことで、完全にドアや壁で囲まれています。
それに対して、カーポートは屋根だけで他はむき出しの状態です。

カーポートやガレージにはさまざまなメリットがあります。

1つ目は、天候が悪い日でも車の乗り降り時に濡れないことです。
天候が悪く、両手がふさがってしまっているときにも、屋根付きの駐車場であれば濡れる心配もありません。

2つ目は、直射日光を避けられるので、車内が暑くなるのを防げることです。
夏場になると、車に乗るときに車内がとても熱くなっていることがありますよね。
カーポートの中に車を駐車しておけば、このような温度上昇を防げます。

3つ目は、鳥のフンや黄砂などを防げることです。
車をオープンスペースに駐車しておくと、鳥のフンがかかってしまったり、黄砂がついて汚れてしまったりします。
カーポートによってこれらの被害を防げます。

4つ目は、霜を防げることです。
冬場に車に乗ろうとするとフロントガラスやボンネットが凍っていることがありますよね。
これはオープンスペースに駐車しておくと起こってしまうのですが、カーポートやガレージの中に駐車しておくことで、凍りにくくなります。

このようにガレージやカーポートにはさまざまなメリットがあります。

□カーポートと建ぺい率の関係とは?

建築基準法では、土地に定着する工作物のうち、屋根及び柱もしくは壁を有するものを建築物と定めています。
カーポートは壁はありませんが、屋根があるので、法律上建築物に分類されます。
そのため、カーポートも建ぺい率の対象として参入するので、注意してください。

そもそも、建ぺい率とは何かが分からない方もいらっしゃるでしょう。
建ぺい率とは、敷地面積に対して、建築物の面積がどれほどあるのかを示したもので、法律によって上限が定められています。

これは、敷地にぎっちりと建築物がある状態だと火災が起きやすくなったり、防犯機能が低くなったり、プライバシーを確保できなかったりするためです。
カーポートも建ぺい率の計算の対象となるということを把握しておいてくださいね。

建ぺい率の上限は土地の用途に応じて分けられた区分によって変わります。
具体的な数値は市区町村ごとに異なるので、確かめておく必要があるでしょう。
建築物基準法で定められている建ぺい率は30パーセントから80パーセントの範囲です。

また、建築物には建ぺい率のほかに容積率というものもあります。
建ぺい率は建物を上空から見た時の面積の割合を指しているのに対して、容積率は延べ床面積の割合を指します。
これは、居住人数のバランスを確保するために定められているもので、カーポートを建てる際には建ぺい率をより重要視すれば良いでしょう。

□カーポートには建ぺい率の緩和条件があります!

ここで押さえておきたいのが、カーポートには建ぺい率の緩和条件があるということです。
一般的には建築物として建ぺい率の計算に含まれるカーポートですが、建築物基準法には高い開放性を有する建築物は建築物の端から1メートルの部分を建ぺい率に含めなくてもよいと定められています。

高い開放性を有する建築物に当てはまる条件は、以下の通りです。
・柱の間隔が2メートル以上である
・天井の高さが2.1メートル以上である
・外壁のない部分が連続で4メートル以上連続している
・地階を除く階数が1階である

このような条件を満たす場合であれば、カーポートの一部を建ぺい率の計算に含まなくて良いです。
一般的にはカーポートはこのような条件を満たす場合が多いですが、まれに満たさないこともあるので、注意して確認しておきましょう。

住居の面積を少しでも確保したいという方は、ぜひ当社までご連絡ください。
条件を満たすことによってカーポートの一部を建ぺい率に含めない緩和措置を受けられますし、カーポートが緩和措置を受ける条件を満たすようにご提案させていただきます。
何かカーポートで分からないことがありましたら、私たちにご相談ください。

□まとめ

今回はカーポートについての概略と建ぺい率の関係、緩和条件について解説しました。
カーポートは車を守るためにも重要な設備で、多くの方が設置しようか迷われるでしょう。
建ぺい率をしっかりと考慮したうえで建てることによって緩和措置も利用できるので、この際にぜひカーポートの設置をご検討されてみませんか。

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