「エクステリア」とは、「インテリア」の反対を意味し、建物の外壁や庭、門やフェンスなど外側全体を意味します。
最近では、まちづくり条例によって建造物の外観に気を配るようになってきたこともあるため、「エクステリアプランナー」が活躍する場面はこれからますます増えるでしょう。
そこで今回は、「エクステリアプランナー」を目指す方へ受験資格や勉強方法についてご紹介します。
□「エクステリアプランナー」とは?
「エクステリアプランナー」は、外構の設計や工事管理に関する知識と技術を持ち、クライアントがより住みやすく快適な生活を送れるように生活環境の工場を測る職業です。
仕事内容は、まず、クライアントが求めている「エクステリア」は何かをクライアントとの話し合いを通して理解し、「エクステリア」の企画・設計を行い、見積もりを作成します。
その後、素材選びを行い、クライアントの希望を反映させた生活を実現するためのお手伝いを行います。
すでに住宅がある場合は、近所の住宅の迷惑にならないか、街の景観を壊さないかどうかなどの環境調査を行う必要があります。
実際に、エクステリア工事をする方の中に「エクステリアプランナー」資格を持っていない方は大勢いますが、資格を持っているからと言って業務依頼が必ずあるというわけではありません。
資格を有していない方に業務依頼があるのは、過去の実績によるものなので、新しくエクステリア業界に参入したい方は、資格を持つことで、実績のないことを補えると言えます。
□「エクステリアプランナー」に受験資格はある?
「エクステリアプランナー」は、1級と2級の2つの階級があり、そのうち2級については、何の受験資格も必要ありません。
1級は、建築工事コンクリートブロック工事士、建築士などの建築・土木関係の資格を持っている方が受験できます。
そのため、建築・土木関係の資格を持っていない場合、2級を飛ばして1級を受けるということもできません。
ただし、2級エクステリアプランナーの有資格者として受験する場合は、業界で3年以上の実務経験が必要になります。
では、2級エクステリアプランナーの試験はどのような内容なのでしょうか。
エクステリアや土木工事の経験や資格がない場合、まず2級エクステリアプランナーの試験から受けることになります。
2級エクステリアプランナーの資格試験は年に1度、毎年11月頃に行われ、申込期間は同じ年の6月~8月で、郵便かインターネットで申し込みができます。
試験は、午前中に学科試験と午後に実地試験の2つの試験を行います。
学科試験は、エクステリア概論・法規・プランニング・鋼製部材・植栽・原価管理・工程管理などの科目から全50問の問題を5者択一方式で回答を記入していきます。
実地試験は、設計知識・ゾーニングの作成などが問われる試験が行われます。
□「エクステリアプランナー」の勉強法をご紹介!
「エクステリア」に関連した業務を行っている場合は、独学でも問題はありませんが、関連した業務を行っていない場合は、勉強に励む必要があります。
とはいえ、勉強に励むと言っても過去問を解いていれば良いのか、公式テキストを購入するべきなのか悩む方も多いでしょう。
どのように勉強すれば試験に合格するのかというと、公式テキストを用いたり過去問を解いたりすることをおすすめします。
また、公益社団法人日本エクステリア建設業協会が、試験はテキスト内容を問題根拠として出題すると公言しているため、テキストを購入すると良いでしょう。
*エクステリアプランナー2級の勉強
2級では基本的な知識が問われるため、勉強開始時に「エクステリア」に関する経験がなくても、勉強することで合格はできるでしょう。
エクステリアプランナー2級の勉強方法は、過去問を解くことをおすすめします。
過去問を解く前に、公式テキストの「エクステリアプランナー・ハンドブック」を読んで、ある程度基本的な知識を頭に入れておくことをおすすめします。
*エクステリアプランナー1級の勉強
エクステリアプランナー1級は、受験資格が設けられており、試験内容も2級に比べて専門性が高くなっています。
エクステリアプランナー2級と同様に、公式テキストを読んだり、過去問とを解いたりして勉強を進めます。
特に、実地試験で製図があるため、過去問を解いて、解答・解説を読んで書き方を学び、制限時間以内に解き終われるようにしましょう。
エクステリアプランナー1級の勉強をする場合は、解けない部分を中心に勉強を進めることで、効率よく合格できる可能性が高くなります。
独学で、エクステリアプランナー1級の試験を合格している方がいますが、2級に比べて難易度は高くなっています。
過去問を解いても難しい場合、独学では合格が難しそうな場合は、講座の受講を検討してみても良いでしょう。
□まとめ
今回は、「エクステリアプランナー」を目指す方へ受験資格や勉強方法についてご紹介しました。
「エクステリアプランナー」として働く上で必ず資格が必要であるわけではありませんが、建築・造園・デザイン設計など、専門的で幅広い知識を必要とするため、取得しておくと良いでしょう。