エクステリアの玄関アプローチについて詳しく解説します！

玄関アプローチは一戸建てを訪問するときの第一印象を決める大事な「顔」ともいうべき構成要素です。
デザインと機能性の双方をあわせ持つ必要があり、建築後の生活を入念にイメージしなければならないため、設計の難しい場所となっています。
今回は、エクステリアの玄関アプローチのメリットと仕上げ方法について解説します。

1. □エクステリアの玄関アプローチのメリットとは
2. □玄関アプローチの仕上げ方法とは
3. □玄関アプローチの計画時のポイントとは
4. □まとめ

□エクステリアの玄関アプローチのメリットとは

玄関アプローチは、門から玄関扉までをつなぐ「道」のこと。
自宅の外側と内側をつなぐ玄関アプローチは、家族だけでなく、多くの人が通る場所でもあります。
タイルや石などの硬質な素材で仕上げておくことにより、土足による汚れを玄関内に持ち込むのを防ぐこともあります。

加えて、門扉から玄関まで距離を設けることで奥行きを出し、家の見た目を立体的にできます。
さらに、一直線な玄関アプローチよりもカーブやジグザクにすることにより、より効果が高まります。

それでは、玄関アプローチによるメリットについて解説していきます。

1．防犯対策
玄関アプローチがあることにより防犯対策に繋がります。
門扉のそばに玄関があると、玄関を開けた時に外から家の中が丸見え状態ですが、玄関アプローチがあることによって、プライバシーを確保できます。
しかしながら、トイレや浴室といったプライベートな部屋の近くに玄関アプローチがこないようにする間取り対策が必要です。

2．デザイン機能
玄関アプローチの役割として、家の外観デザインを構成する働きもあります。
家と道路をつなぎ、外観の大部分を占める玄関アプローチは、家の印象やイメージを決める重要な要素です。

加えて、見た目のみではなく、機能面でも重要な要素があります。
バリアフリー機能や水はけなど、玄関アプローチは家の機能面を決める部分でもあるので、玄関アプローチを設計する際は、見た目と機能面の両方を重視しましょう。

3．バリアフリー機能
住まいにはお子様からご高齢の方まで幅広い年齢層の人が生活します。
そのため、長い目で見た上で、将来の暮らしも考慮してデザインすることが大切です。
さまざまな人が行き来する場所なので、すべての人が支障なく生活できるように設計する必要があります。

□玄関アプローチの仕上げ方法とは

玄関アプローチはその家全体の雰囲気を決めるので、こだわりを持って計画したいですよね。
素材に関しても、家全体とのバランスで選ぶことが重要です。
そこで、玄関アプローチの仕上げ方法をいくつか紹介します。

＊敷石

敷石は、高級感を演出できます。
使用する石や方法次第で、和のテイストにも洋のテイストにもなります。

＊レンガ

特に、洋テイストの住まいで多く使用されています。
リゾート感漂う家に使われていたり、かわいい雰囲気を演出できたりしますが、近年、スタイリッシュな雰囲気を演出する時にもよく使われます。
加えて、経年変化も楽しむことができ、レンガの変化具合も味になること間違いなし。

＊カラーコンクリート

ナチュラルテイストや可愛らしい印象にしたいなら、カラーコンクリートを使用しましょう。
コンクリートを施工する際に色の付いた粉を散布し、お家の外観やお庭全体のイメージに合った施工ができます。
一部だけカラーコンクリートにし、好きな模様を作ることも可能です。

＊天然石

天然石は、石の形がバラバラの乱張りを見かけられることが多いと思いますが、落ち着いたモダンな雰囲気になる方形もあります。
天然石ならではの優しい質感で一色でも飽きのこないアプローチにも。
また、表面に凸凹や防滑性もあり、ランダムな色むらも自然石ならではの印象で、高級感漂うアプローチに仕上がります。

□玄関アプローチの計画時のポイントとは

玄関アプローチを計画するときには、どのような点に気をつければいいのかを紹介します。

まずは、玄関までの動線をイメージしましょう。
門、敷地に入ってから、玄関につくまで、どれくらいの距離だと最適なのか、幅は狭すぎないのか、いろいろなパターンで通ることを考えて動線を意識しましょう。

次に、プライバシーの確保です。
通路や道路から玄関扉の中が見えにくい作りにしましょう。
門から玄関までの距離が短かったり、玄関アプローチが直線だと、玄関ドアを開けたときに家のなかが丸見えになってしまう可能性があります。
直線ではなく、カーブやジグザクにする工夫で家のなかを見えにくくすることができます。

そして最後に、滑りやすい素材を避けることです。
安全のために滑りやすい素材は避けるようにしましょう。
毎日玄関アプローチを通る家主や家族はもちろん、その家を訪れる人が転倒して怪我をしてしまう可能性を少しでも減らすような設計が必要です。