外構工事をお考えの方の中には、コンクリートを使うか使わないかでお悩みの方は多いでしょう。
そこで今回は、庭をコンクリートにするメリットとデメリット、土間コンクリートの施工手順と工事費用の目安についてお伝えします。
ぜひ参考にして、後悔のない選択に役立ててくださいね。
□庭をコンクリートにするメリットとデメリットについて
*庭をコンクリートにするメリット
庭をコンクリートにするメリットは次の3つです。
・駐車場として使える
・見た目がスタイリッシュになる
・手入れが楽になる
それぞれ詳しく解説します。
まず、駐車場として使えることです。
車を停めておくには、地面にはそれなりの強度が必要になります。
コンクリートは、アスファルトや土に比べ強度が高いので、大きい車を停める予定でも地面がへこむなどの心配がなく安心でしょう。
また、土埃やぬかるみなどが車体につくことも防止できます。
続いて、見た目がスタイリッシュになることです。
一面をコンクリートで舗装し、エクステリア全体を白やグレーに統一すればスタイリッシュな印象になるでしょう。
また、アクセントとしてレンガやタイルを埋め込むのもおすすめです。
このように、デザインの自由度が高いことも特徴です。
最後に、手入れが楽になることです。
コンクリートで舗装した場合、地面から雑草が生えることがありません。
庭を管理するうえで、雑草は多くの方の悩みの種であるため、その心配がないのはうれしいですよね。
また、土や泥などによる汚れも水で流せば落ちます。
*庭をコンクリートにするデメリット
一方でデメリットもあります。
デメリットは次の2つです。
・夏の照り返しがきつい
・撤去に費用がかかる
それぞれ詳しく解説します。
1つ目は、夏の照り返しです。
コンクリートは日差しを吸収しにくいため、照り返しがかなりきつくなります。
夏には熱を持ち、まぶしく感じます。
肌が触れるとやけどするほど高温になるので、小さなお子さんやペットがいる方は注意しましょう。
2つ目は、撤去に費用がかかることです。
一度コンクリートで舗装した地面は、簡単には戻せません。
コンクリートをはがす場合には、業者に依頼する必要があります。
その際、舗装した時と同額もしくはそれ以上に費用が掛かってしまいます。
□土間コンクリートの施工手順をご紹介!
ここでは、実際の施工手順をご紹介します。
まず、施工位置の表示です。
着工する前に、コンクリートで舗装する正確な位置を表示します。
地面の高さの基準を決め、水杭や水貫、水糸などを使って位置をわかるようにします。
続いて、地面の掘削です。
砕石やコンクリートを設置すると、地面と高さの差が生じます。
そのため、コンクリートを舗装する場所はあらかじめ掘って低くすることで回りの地面と同じ高さになるようにします。
次に、砕石の敷き詰めです。
砕石を敷くことには、コンクリートが地盤沈下するのを防ぐという目的があります。
また荷重を均等に伝えてくれるという役割もあります。
さらに、砕石の圧縮をします。
敷き詰めた砕石を下地として安定させる作業です。
機械で砕石を押し固め、強度を強めます。
そのあとは、型枠を設置します。
コンクリートパネルなどを使用して、コンクリートを流し込むための型枠を設置します。
さらに、鉄筋を固定します。
コンクリートの強度を高めるために、網状の鉄筋を固定します。
このように準備が整ったら、コンクリートを流し込みます。
コンクリートを流し込んだ後は、仕上げとしてコテや刷毛を使用して表面をきれいにします。
約一週間程度で使用できるようになります。
以上が土間コンクリートの施工手順でした。
施工手順について理解しておくことで、焦ることなく舗装工事を計画できます。
□コンクリートの工事費用の目安をご紹介!
コンクリート舗装工事を行う場合、1平方メートル当たりの相場は約9000円~10000円です。
施工業者によって費用が異なりますが、掘削費用が700円程度、土壌の運搬費用が約2000円程度、コンクリート施工費用が約7000円程度です。
おしゃれに仕上げたい、こだわりがあるといった場合には、さらに費用がかかる傾向があります。
エクステリア工事は意外と予算オーバーの原因にもなるので、要望に優先順位をつけておくのがおすすめです。
費用が高いと感じる方もいるかもしれません。
そのため、自分で代わりに行おうとお考えになる方もいらっしゃいますが、コンクリートを敷く作業には下地作りやひび割れ防止などの作業が必要です。
素人では十分な作業ができない可能性もあるため、基本的には専門業者に依頼するのがおすすめです。
業者を選ぶ際には、補償やアフターサービスが充実している、実績が多い、丁寧に対応してくれるなどが判断基準になります。
ぜひ覚えておいてください。
□まとめ
今回は、庭をコンクリートにするメリットとデメリット、土間コンクリートの施工手順、工事にかかる費用についてご紹介しました。
エクステリアは家の顔なので、見た目は大切ですが、駐車場は安全性や機能性も重視するのが良いでしょう。
ぜひこの記事を参考にして、後悔のないエクステリア工事を行ってくださいね。