天気のよい日にベランダやバルコニーに出ると、気持ちいいですよね。
日当たりがよく広々とした空間なら、さらに快適に過ごせます。
しかしながら、ベランダとバルコニーの細かな違いまで知らない方も多いはずです。
そこで、今回はベランダとバルコニーの違いとメリットとデメリットについて紹介したいと思います。

□エクステリアのベランダとバルコニーの違いとは

屋根のない室外空間をバルコニーといい、室内から室外へ簡単に出入りできるスペースです。
そこでは、洗濯物を干したり、ガーデニングをしたりと幅広い用途があります。
加えて、バルコニーには手すりを付ける義務があり、基準内容も手すりの高さは110cm以上と定められています。

屋根がない分、室内にも日差しが届きやすい空間が作れますが、雨が降ってしまうと洗濯物が干せない、窓を開けれないというデメリットもあります。
夏の強い日差しが室内に入り込んでしまうという側面もありますが、冬場は日差しを取り入れやすく、暖かく過ごせるでしょう。

続いて、ベランダについてです。
ベランダとは、建物の外側にある、屋根付きの歩行可能なスペースのことを指します。
昔の日本家屋にある縁側も、洋風に言うとベランダになります。
一戸建ての2階にある洗濯物を干したりする屋根付きのスペース、といえば簡単にイメージしやすいでしょうか。

両者の極端な見分け方は「屋根があるか」です。
屋根があるとベランダ、ない場合はバルコニーと捉えましょう。

また、マンションのベランダやバルコニーは「共用部分」です。
マンションのベランダは、住民だけが自由に出入りできる場所ですが、廊下と同じ共用部分なので、勝手に仕様を変えてはいけません。

専有部分である室内なら何を置いても問題ありませんが、共有部分であるベランダやバルコニーの仕切り板の前に荷物を置いてはいけない決まりがあるのを知っていましたか。
理由としては、災害時に玄関から出られないようなシーンの時、ベランダの壁を蹴破って隣に避難する必要があるためです。

また、景観を損なうという理由で、ベランダに布団や洗濯物を干すのを禁じているマンションもみられます。
マンションのベランダは、管理規則に基づくルールに従って利用するようにしましょう。

□ベランダのメリットやデメリットとは

まずはメリットについてです。

1．雨を防げる
ベランダには屋根があるため、いつでも雨を防げるのはベランダのメリットです。
洗濯物をベランダに干す場合、小雨であれば洗濯物が濡れてしまう心配はありません。

2．直射日光を防ぐ
屋根によって、光が遮られるため、室内に直射日光が入りにくくなります。
バルコニーの部屋と比べて、夏場は部屋が暑くなりにくく、室内のモノの日焼けもしにくくなります。

3．ちょっとした息抜き
新鮮な空気が吸いたいだけなら窓を開ければ済みますが、庭がなく、周りの景色を見ながら風や太陽にあたりたいと思ったときには、外に出なければなりません。
ベランダがあることにより、プライバシーを気にすることなく、外の空気を吸いながら息抜きをすることができるでしょう。

4．室外機の設置
2階のエアコンの室外機を置くスペースとしてベランダを設けることもあります。
ベランダがない場合は、壁に取り付けるか、1階まで長い管を通して設置することになるでしょう。
外観的に壁に室外機が設置されるのは避けたい、長い管を配置したくないという方は、ベランダに室外機を置くといいでしょう。

続いてデメリットです。

1． コスト
ベランダをつくるには、ただスペースをとればいい訳ではありません。
ベランダの床部分の防水対策や排水、雨どいの設置、ベランダの内壁や床の施工と手間がかかる分、コストもかかります。
設置に悩んでいる方は、ベランダがない場合の費用と比較してみることも良いのではないでしょうか。

2． 日光量
やはり屋根があるため、屋根がないバルコニーに比べると取り入れる光の量は減少します。
夏場に暑くなりにくいことは魅力的ですが、部屋全体の明るさという点では難を感じることがあるかもしれません。

□ベランダの活用法とは

1． 洗濯場所
一番多い活用方なのではないでしょうか。
どれだけベランダをおしゃれにしても、使い勝手が悪ければ意味がありません。
狭さが原因で、洗濯場所すら充分なスペースがとれないことに悩んでいる方は、便利なアイテムを活用してみると良いでしょう。

2． ガーデニング
プランターや植木鉢を置いて、野菜や果物、観葉植物、ハーブなどを育てるのも定番の楽しみ方です。
トマトやいちごを育てて親子で収穫を楽しんだり、ベランダで育てたハーブを摘んで料理に使ったりと、生活がさらに豊かになることでしょう。

□まとめ

ベランダとバルコニーの違いについて解説しました。
ベランダは屋根があり、バルコニーは屋根がないことだけでも覚えておくといいでしょう。
おうち時間が増えた近年、ベランダやバルコニーは新たなリフレッシュスペースとして注目されています。
それぞれメリット・デメリットがあるので、目的に合わせて適切なものを検討しましょう。